がんは成長する過程で自ら血管を新生します。酸素や栄養素など血液を通して供給を受けるためです。見方を変えれば、血管のないところでは、がん細胞は成長できないのです。血管内治療では、全身の血管の中を細いカテーテルを通していき、がんのある腫瘍巣の局所を治療することができます。治療の方法も、多種多様で、血管を塞栓してがんを兵糧攻めにしたり、局所に高濃度の抗がん剤を注入したりもします。局所への抗がん剤の使用は、腫瘍巣に対しては、高濃度でも全体的には極めて少量での抗がん剤治療が可能となります。抗がん剤治療の副作用でお悩みの方には、お役にたつ治療法でもあります。また、近年では、局所治療に使用する薬剤や治療方法なども進化し、抗がん剤に代わって、高濃度ビタミンC、活性化したリンパ球や樹状細胞、遺伝子療法製剤などを使用する場合も多く なってきています。
がんの増える力が、免疫システムの力を上回ると、発症や進行を食い止めることが難しくなります。そこで考えられたのが、免疫システムを構成しているさまざまな種類の免疫細胞を、体外で増殖したり強化したりしてから体内に戻し、患者さん自身の力でがんを攻撃しようという治療法です。
間違った栄養療法について ビタミン